TKG PRIVATEERS RALLY PROJECT

ラリーにプライベーター参戦する日々を綴るブログ

Rally Monte-carlo Historique その4

今回はレッキの後編を書きたいと思いますが、そもそもレッキっているの?、という疑問もあると思いますので必要性について書きたいと思います。

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<前提>
1. ロードブックは配布されず、曲がる地点の距離と現在の道路名(国道・県道何号線か)が記載されたアイテナリーが配布される
2. ZR区間中ではコマ図の距離の指示値が「22.XXkm」のように100m以下が隠されている
3. ナビゲーターはオンタイム走行のタイム管理(目標物を基準に補正・ファイナル読み上げ)があるので、ペースノートは読めない、指示速度(アベ)は45kmh−50kmh

<目的>
1. アイテナリーのみでルート通りに走行するのは困難なので、レッキをしてロードブックまたは地図に起こす必要がある
1’. 慣れない土地なので街看板や交差点を見逃しやすく、ミスコース注意のところを確認したい
2. ZR区間中の曲がる地点についてもう少し正確な距離を測定したい
2’. ZR区間中で補正を取るために、独自に目標物(看板やマイルストーンなど)を設定して距離を測定したい
3. 日本とは道の形状(特にブラインドコーナー)が違うため、一度走って感覚をつかみ、有視界走行でもそこそこのスピードで走れるようにしたい

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主催者配布のアイテナリー(フランス語・・・)

私の場合はドライバーなので、主に3の目的でレッキを行います。逆にナビゲーターは主にミスコース防止と補正を取る目標の設定のためにレッキをします。
アベはそこそこなので慣れたドライバーならレッキは不要。
また、有志が作ったロードブックが市販されているので、それを買うならナビもレッキ不要ということになります。

 

さて、レッキ1日目を終えレッキ先発隊と合流しましたが、既に先発隊は全てのZRを回っていた状況でした。そこで、先発隊お手製のロードブックをコピーさせてもらい、これまた同じ日に到着したスピットファイアのナビゲーターの海野(うみの)さんと残りのZR区間のみ回ることにしました。
本当はZRとZR間のリエゾン(つなぎ)区間もレッキできればベストでしたが今回は時間の関係上省略しました。
残りのZRはいずれもバランス周辺ということで、マルセイユの北にあるバランスに再び戻るというなんとも非効率なルートになってしまいました。

さて、一路バランスに向かいます。その道中にZR1,2,12をレッキしていきます。
スタート地点の指示がアイテナリーに「◯◯番の電柱」とか、「◯◯のバス停の横」と書いてあるのですが、最初はなかなか発見できずに苦戦。ZR中の曲がるポイントもよくわからない・・・。
そんなこんなでヴァランス到着は夜遅くになってしまいました。

そうなると困るのは夕飯です。フランスでは基本的に夜21時ごろを過ぎると、ご飯を食べられるところがなくなっていきます。スーパーで惣菜を買おうにも、大体の店は20時は閉まってしまいます。
最後の砦はファーストフードです。ケンタッキーでフライドチキンを購入して、寂しくフランスメシを食べました(笑)
そんなこんなで、翌日から3日間も朝出発して、夜までZRを走行して、食事の手配に悩まされる生活が続き、レッキを終えたのでした。


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ヴァランスの宿で食べたパスタ、大味だし量が多いし・・・

ヴァランスに行って2日目からはZRによっては降雪もあり、WRCはドライモンテだったけど、ヒストリックは雪のモンテになるなぁと、感じていました。
「去年の感じだと、ドライだったらアベに乗れるし、雪が降ってもアベが下がるから大丈夫だよ」
と事前に聞いていたこともあり、この時は雪だ!楽しい!くらいにしか思っていませんでした。

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途中雪に隠れていた側溝に落下、地元の方にすぐに救出して頂きました

特筆すべきところは特になかったのでレッキ後半はだいぶ省略して書いてしまいました。
次回は本番に入る前に、フランスの道を走って感じたことを書きたいと思います。

それでは。