TKG PRIVATEERS RALLY PROJECT

ラリーにプライベーター参戦する日々を綴るブログ

Rally Monte-carlo Historique2020その7

2月2日 Classification Leg 天気:晴れ 

予定:SR4後サービス Le Cheylard(ル・シェラール)→SR6後サービスValence

 

この日はClassification Legと名付けられている。
Concentrationの後半にあったアベレージ区間SR1-3に加えて、この日のSR4-6の結果を総合して、次の日からの出走順が決定するためClassification(格付け)なのだ。
出走順はRallye Monte Carlo Historiqueでは大きく影響する。
雪の多い年だと、早い出走順はラッセルになってしまうのはもちろん、SRは専有されていないので、先頭は一般車と遭遇した時のリスクが高いように思える。
逆に、コース上のスタック車に足止めされ大量減点を食らう可能性もあるので、後半もリスクが有る。
あとは、ゴミ収集車やバカでかい除雪車にコースを塞がれることもあるので、それにかち合うかは時の運次第だろう。

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昨年出場した際に遭遇したスタック車。この後足止めをくらった自車は大量減点を食らった

 

・クルー送迎
前日の時点では、スタート予定時刻はモナコスタート組は遅くなるという情報であったが、深夜に発表されたスタートリストはゼッケン順。朝5時半に学生に叩き起こされ、
6時出発でValenceのパルクフェルメにクルーを送迎。
ホテルに戻り少し休んだのち8時30分に出発。サービスポイントへ。

・サービス1 with キャンター
ベンツで山道を少々飛ばして10時ごろに到着。
道中、睡眠不足できつそうな学生にナビを残して寝てていいよと伝えると、
ある学生が「起きたら崖の下にいたりして」と発言。
非常に失礼なやつであるが、笑ってしまった。

サービスポイントにつくとスペインのチームが隣で体制を整えていた。
彼らは競技車を待つ間、エスプレッソマシンで入れたコーヒーを飲んでおり、美味しそうだったので、話に行く。もちろん、おこぼれ狙いだ。
話を聞いていると何とカルロスサインツが来るという。
コーヒーをもらって飲みながら、ダカールの写真を見せてもらったりして、彼を待っているとポルシェがサービスイン。
期待してウォッチしているとドライバーズシートから出てきたのは少し大柄な男性でサインツではない。
果たして、その人はサインツの兄アントニオだった。(一応、スペインのヒストリックラリーチャンピオンですごい人のようだ
スペインジョークに騙された!!

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左に立つ男性がアントニオ


我々の競技車はまだだったので待っていると今度は新型アルピーヌ軍団が到着。
近くの広場に集合していた。
2/2,2/3で ラリールートのチェイスをするイベントが開催されているらしい。

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アルピーヌ軍団

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アルピーヌ軍団もラリープレートがついている


そうこうしているとようやく各車サービスイン。どの車もとりたてて問題なく、給油・窓拭き・食料の補給等ルーティンメニューを滞りなく終了し、我々は次のサービスポイントであるValenceへ向かった。

 

 

・サービス2
サービス2の地点の近くのマクドナルドで昼食。
きれいなフランス人女性の店員さんが日本語で話しかけてきた。
漫画やアニメで日本語を学んだらしい。
非常に親切な雰囲気だったので向こうの口車にのせられて、パンケーキのおまけがつくエスプレッソまで注文してしまった。
ついついまったりしていると、学生から近くに競技車が接近しているという情報あり。急いでサービス地点へ向かった。
だが、競技車はサービス付近を通ってCPを経由してから、また戻ってきてサービスインするルートを辿っており、1度目の接近をサービスイン間近と勘違いしていいたため、しばらく到着を待つことになった。

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マックはどこでも味が同じ。安定の味。

今回はこの日の最終サービスであったが、各車特段問題なく給油のみで終了。
片付けをしていると、地元のおばちゃん2人組に話かけられ、美味しいピザ屋があるから買いに行けと勧められた。Googleのレビューやメニューの種類等、色々見せてもらい、小一時間ほどレクチャーを受ける。
せっかく慣れない英語で話しかけてくれているし、現地の人々との交流も大事なので、今からテイクアウトするから、予約の電話を入れてくれ、とお願い。

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結構山の上にあったピザ屋

ピザ屋へ着くとピザ屋をひとりで切り盛りしている青年が

「さっきの2人のおばさんのうち、犬を連れてた女性は俺の母ちゃんなんだよ」

どおりで熱心に勧めてくるわけだ!
(お母ちゃんじゃないほうのおばちゃんのほうが熱心に勧めてきていたが)

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焼いている間にもひっきりなしに予約の電話が入る。かなりの人気店らしい。

ピザを6枚購入し、Valenceへ。
宿へ帰って食べると非常にうまい。おばちゃん、少し疑ってごめん。


本場のピザを堪能後、パルクフェルメまでクルー送迎。
その後、帰るやいなや、再びパルクフェルメへ行って、近くに飲みに行っていた
別のクルーを送迎してこの日のお勤めを終了した。
この日あたりから私のサービスカーがクルーからタクシーと呼ばれ、私はタクシー運転手と呼ばれるようになった。
(つづく)

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パルクフェルメには所狭しと競技車が並び、一般開放されている

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我々のチームの競技車