TKG PRIVATEERS RALLY PROJECT

ラリーにプライベーター参戦する日々を綴るブログ

Rally Monte-carlo Historique その11

いよいよ、Leg4となり、大会も残りあと2Legとなった。
最終LegはLeg4終了後の束の間の休息の後、チュリニ峠でナイトステージが行われるのでほぼ連続と考えて良い。
ヴァランスをスタートし、西の山々の3つのステージを走りながら、モンテカルロへと戻るコース。

 

この日、最終CPに入る前のトラブルのせいで殆ど記憶がなく、日記にもZRの印象があまり書かれていない。

ZR11:ステージ前半はアベに乗れてオンタイム走行ができたが(各チェックで2秒以内のズレに抑えた)、後半から雪の上り・下りのステージとなり全くアベに乗れず。

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ZR12:いい調子でアベ走行ができるステージであったが途中の村でゴミ収集車が道を塞ぎ、競技車が5台ほど停止しているのを発見。

当然、ゴミ収集車も仕事なので退いてくれない。ゴミのコンテナからの回収が終わるまでずっと待たされて、ようやく解放。急いで、取り戻そうとするけど、前の競技車がつっかえて、全く取り戻せない・・・。
以降のCPでは90秒ロスして走行することになった。14チェックで減点200点台(20秒分)で収まるはずが、3600点に・・・。
ステージの2/3までは各チェックで2秒以内に抑えていたのに、スタック救出事件に続いてなんたる災難。


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ZR13:アントルボーをスタート。レッキしたときと向きが逆だった汗
アベには問題なく乗れるコースだったが、後半のヘアピンを下るセクションではサイドを引いて遊んでいたら、4秒先行を取られて大きな減点。。。観客がいて楽しいコースだったのでいいところを見せようとしたのと、前のZRのフラストレーションを晴らそうとして失敗。

それでも7チェックで減点110点。


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3ステージを終えてモンテカルロへ。
ラ=テュルビーのサービスでリアタイヤのスパイクがポツポツと抜けており、ピンも減っていたので交換した。

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新品のタイヤ

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使用後のタイヤ、よく見るとピンが抜けてる

 

サービスタイムは十分にあったため、30分ほどゆっくり整備してもらった。

サービスからすぐの最終1個前のCHへ5分ほどで到着。
着いた瞬間にクラッチを踏んだら足ごたえがなくなる。クラッチが壊れた!?
チュリニ峠の名物ナイトステージを前にリタイアが頭をよぎる。

エンジンルームをあけて、ナビゲーターにクラッチを踏んでもらうと、クラッチホースからフルードがチョロチョロと。
カシメ部分からホースが外れていた。
とりあえず、サービスに連絡を取り、その間になんとかホースを外す。

そしてセル始動、クラッチレスシフトですぐ近くの最終1個前のCPへと向かう。
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カシメ部分からゴムホースがすっぽり抜けたクラッチホース

 

車を停止させないように騙し騙し走っていたが、ついに上りの信号待ちに引っかかってしまい、

セル始動不可能になってしまった。
近くを走っていた、サービスメンバーの車に救援してもらい、牽引でモンテのCPを目指す。

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牽引されていく様子

トランクの牽引ロープを取り出し、牽引車に取り付け、牽引開始した瞬間に問題発生!
ステアリングが全く切れない!!ステアリングロックがかかっている!
トランクを開けた際に鍵を外していたのだ!

 

急いでポケットをまさぐる。27はアンダーステアを出しながら引きずられていく。
当然牽引車は気付かない。

ゴソゴソ、ゴソゴソ・・・右ポケットにあった!急いでキーシリンダーに差し込み、万事休す。
トランクに刺しっぱなしだったら、刺さってただろうな。実は今回のラリーで一番危ないシーンだった。

 

途中、ガソリンスタンドにてホースのカシメとフレアナット結合部の金具を外し、サービスクルーに渡す。
合うものを探してもらうのだ。
パルクフェルメで減点覚悟で修理を行うことにして、そのまま、モナコのCHに移動し、チェックイン。

 

ここにもスタート同様立派なゲートが用意されている。なぜなら、このCPはフィニッシュだからである。
到着した時点では、Final Legは残っているもののバランスに集い、モナコに再び集うことができたので、Rally「再び集う」という目的は達成されたという訳だ。(成績はFInalを走らないとたぶん着かないが、完走にはなる)


その立派なゲートの前でクラッチが切れないため、チェックイン前までゲート前をぐるぐる回って間抜けな醜態を晒す羽目に。
その後、クルマはサービスに任せてクルーは軽食パーティに参加。お腹がペコペコだ。
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Final Leg前の立食パーティ

食事を終えて外に出ると、サービスがシビックのブレーキホースをクラッチホースの代替品として装着してくれていた。
両方の端末が偶然同じ形状だったらしい!やっぱり僕は運がいい。

パルクフェルメでのサービスは減点になるが、オーガナイザーがいるゲートが遠く、話をしにいくのが面倒だったので、無断で修理。
(他のエントラントからは何か言われたら、知らなかった!と押し通せばよいとアドバイス頂いた笑)
シビックのホースが短かったため、クラッチチューブを曲げて無理やり接続し、クラッチの修復は完了した。
これでチュリニ峠のZRを走れる!胸をなでおろすとともに、ワクワクと高揚感が心を満たしていた。

エントラント用の宿泊地、ホテルフェアモントに移動し、1時間ほど休憩。
Final Legに備えるのであった。

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ホテルフェアモント、こんな高級ホテル泊まったことがなかった