TKG PRIVATEERS RALLY PROJECT

ラリーにプライベーター参戦する日々を綴るブログ

Rally Monte-carlo Historique その12

最終Leg、フィニッシュ後に行われるこのLegは名物ステージチュリニ峠とブロー峠で行われる唯一のナイトステージだ。 成績にはもちろん加算されるステージではあるが、フィニッシュ後ということもありお楽しみ要素がけっこう強い。 f:id:mitsucrx:20200129150419j:plain f:id:mitsucrx:20200129150420j:plain ガードレール代わりの石壁の外を見ると数百メートルは真っ逆さま、谷は深い。 1つ前のLeg4で抜けたクラッチホースはシビックのブレーキホースを代用して、交換完了。 エア抜きもきっちりできており、安心してスタートしチュリニ峠に向かう。 ZR14スタート到着後、指示速度の補正をするために正解時間の補正表を作っていたら、大量の競技車に抜かれた。スタートから距離があまりないのと、このLegだけ30秒スタートなので競技車が団子になっているのだ。 ZR14 スタート後の平地の雪の区間は全くアベに乗れず。シフトダウンをきちんとしなかったため、 回転数が上がらず、立ち上がりが遅れたのが原因だったと思う(27は3000回転以下だと途端にパワーがなくなってしまう)。 他のコースではなかったことなので、夜の有視界でコーナーのキツさがわからなかったようにも思える。 また、ターマックから急にアイスになるところなど路面変化が難しく、ブレーキングが遅れて突っ込みそうになる場所があった。 慣れてない日本人には夜の路面の見分け方が非常に難しい。 名物の上りの連続ヘアピンコーナーでは、路面がドライターマックとなり、安心して全開で攻めることができ6、7台は抜いた。 27のパワーが生きた感じだった。 頂上からはしばらく雪であったが、この辺りはだいぶタイヤが食っていたため苦にならなかった。同じコースの雪質でも格段に路面状態が違うのだ。 楽しくドリフトしながら下っていき、ここでも2台ほど抜く。 最後の下り区間ではターマックへと再び路面が変化して、いい感じで攻め込み3台ほど抜いた。合計少なくとも10台は抜いたと思われ、とても楽しいZRとなった。 それでも結果的には殆どの区間でアベに乗れておらず、かなりの遅れの減点を取られた。 トップ連中はここでもおおかたアベに乗って走っていたようで、力の差を感じる結果となった。 ZR15 前半は雪の中でいい感じにアベを追っかけていたが、上り区間の途中で先行しているとの指示あり、直前にフィアットを抜いていたが、ここから遅れさせると迷惑をかけるので、抜いてもらった。 再度、目印地点に行くと今度は20秒遅れの指示。恐らく、計算が間違っていたのだと思う。 そのまま、下り区間に突入し、再度 ポーランドフィアットを抜いて全開走行をしようとしたもののの、結構クルマが多く詰まっていたので追い越しは難しいと判断、それほどペースを上げずに下っていって無事に完走した。 ミスはあったものの、前半部分は雪の中でもアベに乗れたのが、大きな収穫だった(最終ステージにしてやっと!)。 f:id:mitsucrx:20200303182825j:plain モナコに戻ると、ポディウムでサービスが待ってくれていた。サービスメンバーと固い握手を交わす。そしてポディウムに登り記念撮影、最高の気分だった。