TKG PRIVATEERS RALLY PROJECT

ラリーにプライベーター参戦する日々を綴るブログ

Rally Monte-carlo Historique 2020 その5

1月31日 天気 晴れ

予定:ビルフランシェ発→ホンダディーラーで忘れ物回収→スーパーで買い出し
→車検→スタート見送り→サービスポイント(ビュイレバロ二予定)へ移動

 

この日からいよいよ競技開始である。
初日は夕方にスタートして夜通し走り通し、翌日の夜にヴァランスに到着する最もハードなスケジュールであり、
欧州の各所のスタート地点から競技車がヴァランスへと集合するためコンセントレーションと呼ばれている。
我々はモナコスタートでヴァランスへの道のりは近い方だが、それでも1000km以上はある。
夜中も各地点でサービスを行い、その間クルーは休憩したり、軽食をとったりして少しでも体力回復につとめる。
去年ドライバーで走った感じだと、後半はかなり眠気との戦いで、その中で3つの競技区間をこなさなくてはいけないため、体力がないとかなり厳しい。

 

さて、我々のサービス隊は朝からビルフランシェの宿で荷物を積み込んだ。
ケータリングの荷物が多数と携行缶115L。
その後、あるドライバーがメディカルサーティフィケート等を忘れたということで、ラリー中持っていかない荷物を置かせてもらっているホンダフランスのディーラーに行き回収。
しかし、何と運転免許証が見つからず。日本に置いてきたらしい。。。残念、不出走!、というのが一瞬頭によぎる。
(基本的に国際免許があっても本国の免許を同時に携行しないと、免許証は効力を発揮しないのだ)

見つからないものはしょうがないので、モナコへ出発、途中スーパーマーケットSUPER Uでサービスの食料を買い出し。
建次郎さん:バナナ、松波さん:オレンジ・・・とドライバーの好みの食材を買う。
サービスの食料も紛れて購入 笑

買い出しのため、モンテカルロのパルクフェルメへ送れて到着すると、先行していたメンバーにより参加受付は終了し、車検が行われていた。ステッカー等貼り付けを手伝い車検へ。
スタッドレスを履いたトレノはタイヤにEマーク(欧州規格認可)がなかったため、交換を命じられる。
去年は全くそんなところは見てなかったのに。。。
雪が全くないという情報により、いろんなタイヤを各競技車が履いてきたため、タイヤ検査が厳しくなったものと思われる。

さて、日本の運転免許証がなかったドライバーも運良く書類OKだったので、ホッと一安心。(その後免許証は発見されたかもしれない)
4台とも車検を無事通過した頃には16時を過ぎていた。スタートまでだいぶ時間があるので、パルクフェルメをぶらぶらしたのちモナコを少し観光して腹ごしらえをした。
f:id:mitsucrx:20200327003707j:image
パルクフェルメの競技車たち

f:id:mitsucrx:20200327001815j:image
ハンバーガー10€くらい。そこまでうまくなかったような。。。

 

その後パルクフェルメに戻りスタート前の参加者達と談笑。WRCレジェンドのブルーノ・サビーやピエル・ラルティーグといった往年の名ドライバーと記念撮影させて頂いた。
また、スタート前の恒例のテントの中での軽食ビュッフェも堪能。スイーツの本場はケーキがやはり美味しい。
f:id:mitsucrx:20200327002515j:image
ビュッフェ会場
f:id:mitsucrx:20200327002511j:image
ケーキがうんっまい!

さて、いよいよスタートだ。学生がスポンサーボードを手に競技車とともにセレモニアルゲートをくぐる。
各クルーとも気合十分。トラブルなく無事に帰ってきて欲しい、いや違う、直せる範囲のトラブルを起こして無事にゴールして欲しい。
トラブルが多少起きないとサービスとしても面白くないし、学生の勉強にもならないからだ。
こんな考えでは上位チームではサービス失格かな。

今年は各車スタート順が若くて、ゼッケンも近いのであっという間だった気がした。
来年を見据えて、ついでにスタッドレスタイヤ・スタッドタイヤの銘柄をチェックした。

f:id:mitsucrx:20200327002154j:image
チェリーのスタート風景
f:id:mitsucrx:20200327002158j:image
タイヤは各車三様

さて、1つ目のサービスポイントへはモナコから300km。
サービスポイントへ行く道中のサービスエリアでサービス作戦計画。各人の役割の明確化、時間配分を行った。
みんな疲れているのか眠そうだった。移動の車中も爆睡。

自分もサービスエリアからは運転を交代し、しばし睡眠。高速の終点で再度ドライバー交代し、
自分でドライブして最初のサービス地点へ向かった。

 

(次の日に続く)