TKG PRIVATEERS RALLY PROJECT

ラリーにプライベーター参戦する日々を綴るブログ

Rally Monte-Carlo Historique日記 その1

せっかく念願のモンテヒストリックに出場したので、

どんなラリーだったか共有しつつ、自分の記録として残していきたいと思います。
これを読んで「モンテってこういうラリーなんだ、出てみたいな。。。出よう!」と思って頂けることを期待します。

 

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まず、第一回はRally Monte-Carlo Historiqueのルールについて説明しましょう。

毎年1月末ー2月にかけて開催されているラリーで、今年はWRCのモンテの直後の1/30-2/6の開催でした。

「古き良きラリー」をコンセプトに1979年までに生産された過去にモンテに出場経歴のあるクルマのみが出場できるラリーです。(※出場経歴がなくてもオーガナイザーとの交渉により参加可能な場合もあります)

競技自体はレギュラリティラリー(いわゆる計算ラリー)で、ZR区間と呼ばれる、あらかじめ決められたアベレージ速度で競技区間を走行し時間の正確差を競うラリーです。

ZR区間中にはシークレットチェックポイントが大体5箇所から20箇所ほどあり、車両に搭載されたGPS装置(主催者配布)により、1秒単位で減点が課されます。コンマ秒単位で減点がないのは、恐らくGPS装置の位置情報の誤差がアベレージ速度で走行した際に1秒以内の距離だからなのでしょう。
ここで、一番の特徴は減点が積み上げ式だということです。
簡単な例で考えてみましょう。

  例)一定のアベレージ速度にて1km地点のCH1を1秒遅れで通過、2km地点のCH2を2秒遅れで通過した(アベレージ速度が指定速度よりも1秒/km狂っていた)

・モンテの場合の減点:CH1 1秒減点 CH2 2秒減点(CH1で遅れがリセットされない)
・日本の一般的なラリーの場合:CH1、CH2とも 1秒減点

日本のラリーはアベレージ走行中にチェックポイントがあり、そこで一旦停止をして、到着時間と正解時刻との早遅により減点をもらうのが一般的ですが、ヨーロッパのヒストリックレギュラリティラリーはノンストップです。
これは何を意味するかというと、一度アベから遅れてしまうと、遅れを取り返すまで減点を取られ続けてしまうということです。ヘアピン区間の遅れは後の区間でSS走行をして、取り返さなくては行けません(笑)

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 減点表の例 

ちょっと文字が多くなってしまったので、この辺にして、次回はモンテの日程について説明したいと思います。
ルールについて説明がわかりにくくてすみません。
それでは、また次回。