TKG PRIVATEERS RALLY PROJECT

ラリーにプライベーター参戦する日々を綴るブログ

Rallye Monte-carlo Historique その2

さて、前回はルールについて説明したので、今回はスケジュールとロケーションについて説明したいと思います。

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まず、大きな特徴として、スタート地点がエントラントごとに異なることがあります。

よく日本のラリーの閉会式で「家に帰るまでがラリーです(居眠り運転等気をつけてね!)」と主催者から聞きますが、
モンテはみんなでスタート地点に集合する時からそもそもラリーなのです。
もちろんタイムコントロールに遅れたら減点がありますし、途中でクルマが故障したらリタイアです。

そもそも元来のラリーのコンセプトとして「各地を出発して一箇所に集合する」というものがあるのだそうです。(Wikipediaによる)

この集合をモンテで「Concentration」と呼びます。

スタート地点として最も遠いのがGlasgow、最も近いのがMonte−Carloで、ほかにMilanoやBarcelonaなど、7箇所あります。
各スタートを出発した競技車はいくつかの通過確認ポイントを経てValenceの街へ集合します。この距離、グラスゴーのスタートだとざっと2150km、最も近いスタートのモナコでも730km近くあります。
当然時間もかかるので、グラスゴーだとValence到着の2日前にスタート、モナコだと1日前にスタートです。

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 Concentrationのスタート地点 

Concentration Legが終わると、2日間Valenceを拠点に2つのLegをこなして3日目のLegでMonte−Carloに移動します。夕方に到着してそのLegは終了しますが、その日の夜のうちにFinal Legがあり、かの有名なチュリニ峠を走って、深夜にラリー終了となります。(※Leg:だいたい1日間のラリー中の大きな区切り)
ちなみにFinal Legの前のモナコ到着時点で完走のバッジが貰えfinish扱いになります。Final Legはボーナスステージみたいなものなのでしょうか?(得点にはバッチリ反映されますが)

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 Concentration以降のステージ図 

我々はモナコスタートでしたが、2/1の21:00に出発し、concentration legをこなしてValenceに到着したのは翌日の21:00を過ぎていました。その間休憩できたのは、各通過確認のCHの前とリグループの前など合わせると6〜7時間くらいだったと思います。
まとまって休めるわけではないのでぐっすり眠ることも出来ず、Valenceにクタクタになりながら到着したのでした。
そして、最終日は朝から走って夕方ゴール。2,3時間休んでナイトステージですから、なかなかハードなラリーです。私の場合は最終日のチュリニ峠でアドレナリンが出まくったので、全然疲れを感じませんでしたが。

 

さて、次回は私の出場車両とチームの紹介をしつつ、レッキ(下見走行)の模様をお伝えしたいと思います。